賢者の投資、愚者の投資 (山崎和邦)

カール・ポパー 可謬論(ファラビリズム)

1.非正当化論
 知識はすべて仮説にすぎず、究極的に正当化することはできない
2.科学的啓蒙主義
 大胆な仮説を立てること、厳しい批判や検証によってよりよき真理に到達すべき
3.批判的合理主義
 合理主義の思想は「合理性を信ずる」という一種の信仰に対する譲歩でしかない
  市場は合理主義だけでは動かない
4.漸次的社会工学
 社会改革は革命的に行ってはならず、部分的改革を積み重ねていくべき

★人が市場でお誤りを犯す心理的要因14のケース
 「結果責任の倫理」と「信条倫理」を混同する
 レベルとトレンドを混同する
 マクロとミクロを混同する
 大義名分・社会的承認による錯覚をする
 「合致情報の記憶」と「不都合事実」と「当たり予言」を期待する
 幻の法則性を発見したがる
 因果関係を取り違える
 期待が誤認を生み出す
 過去を記憶せず誤る
 メディアに誘導されて錯覚する
 電文証言の証拠力を過信する
 投資家は信念をモノとして持ちたがる
 金銭感を誤っている
 自ら知られざれば投資活動は高くつく

★やりたいことはけっこういっぱいあって、やらねばならないことはきわめて少ない
  が一番望ましい姿